千と千尋の証拠隠し①

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「お前の名前は何だい?」 異常に頭がデカイ変な婆が言いました。 「教えない」 このひねくれた女の子はチ尋。エアギター選手権でエアトライアングルを披露した猛者です。 「教えなさい‼💢」 湯婆はイライラして床を踏み抜きます。 「それが人に物を頼む態度か」チ尋は若干強気です。 「ごめんなさい お小遣あげるから教えて下さい  そこの履歴書に名前を書いて下さい」 湯婆は負けました。 「あいよ」 チ尋はペンで名前を書きました。 書き終えた履歴書を見て湯婆は言いました。 「チ尋か……贅沢な……え、ボイラー検定3級⁉  チ尋とか贅沢な名前だね」 湯婆が指を鳴らすと履歴書のチ尋の名前が動きました。 そして『尋』の一部分を残して消えました。 「今日からお前の名前は『エロ』だよ‼ 分かったかい、エロ‼‼」 湯婆は叫びます。 「うるせぇ‼ だったら貴様は『皮』だ‼ 分かったか皮‼」 エロは半ギレです。 「ごめんなさい 自分ちょっと調子こいてました……」 皮はエロに名前を返しました。
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