戸惑い

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 あの日から1ヶ月か経って、あたしも少しづつ慣れてきた。  もう忘れたとは言わないけれど、それでも前に進んでいってる気がする。  合コンにはあれから行ってないけど、周りにも目を向けるようになった。  こうして見ると、世の中の半分は男なんだなって感じ、なんちゃって? 「ねぇねぇ、さくら聞いた!?」 「ん、何がぁ?」  浅海が慌ただしく教室に入ってきて、最初の一言がそれだった。 「瑛子センセの代理の先生って若い男の先生なんだって!」  そう言えば、瑛子先生が産休でしばらく休むから新しい先生が来るって話だった。  それにしても若い男の先生とは。  どーしても女子校だからか皆、『男』という単語には反応してしまう。  同じ情報が回っているのか、クラス全体がザワザワとした雰囲気になっている。  あたし自身も気になってないことはない。  けど、どーにも年上ってのが……。
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