群雄割拠

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 ここは今から1800年前の中国大陸。  新たな未来を築くべく、皆が天下統一を目指して争い、戦場で散った。美しい桜の花びらのように……  反董卓連合軍が解体され、数年経ったある日のことだった。  突然、中国大陸全体が白い光に包まれる。 「……何だこの白い光は?まあ俺には関係のないことだけどな」  孫堅はそう言いながら自分の城である二階の窓から、空を覆う白い光を見ていた。  窓から外を眺めている孫堅に周瑜と孫策が同時に近づく。 「そんな事言うなよ!父さん!白い光りが近づいてきたらどうするんだよ……」  孫策は頭をかきながら孫堅に言う。 「まあ、大丈夫だと思いますよ……」  周瑜は孫策に続けて言うかのように孫堅に話すと、窓を眺めながら孫堅は大きく頷く。  一方その頃、河北の雄、袁紹は孫堅以上に騒いでいた。 「この白い光は何だ?怖いよ……飲み込まれたらどうするんだよ……」  袁紹は金色に光る大きな椅子にちょこんと座り、弱々ししく言う。 「落ち着いて下さい袁紹様!何を怖がることがありますか?私たちがいるじゃないですか?」  袁紹の配下である顔良がそう言うと、袁紹は少し落ち着いたようで一杯酒を飲んでいた。  一方その頃、劉備はというと、劉備が大事にしている小さな城に帰ろうと馬を走らせている最中だった。  馬を走らせながら空を見ると、さっき見た時より空を覆う白い光が、地面に近づいていた。 「白い光りは俺が退治してみせるぜ!」  劉備が馬を走らせながらそう小さな声で呟いていて、一方その頃曹操は、木で出来た大きな椅子に座りながらうとうととしていて、眠りかけていた。
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