1800年の時を越えて……

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 1800年前の中国の都、洛陽の城と同じくらい大きな建物、馬より速く排気ガスを撒き散らしながら走っている乗り物、砂利道ではないコンクリートで全て埋め尽くされている今の醜い世界……  まあ現代ではどれも普通の事だ。  そんな現代に何となく生きていて、普通にただボーっと生活をしている主人公……  俺の名前は今井川 光我!  いつもと同じように幼なじみの金崎美咲と三谷恒星と学校の帰り道である桜坂を歩いていた時だった。 「あーあー何か最近つまんないんだよなー毎日が面白くないっていうか……」  今井川光我は腕を組ながら考え事をしているかのように言う。 「あっそれ分かる!分かる!俺も何かが足りないというか……」  今井川光我に続けて三谷恒星も言い、手にジャージ袋を持ち、その袋を蹴りながら歩く。 「も~恒星と光我もそんな事言わないの!毎日楽しいじゃん!」  金崎美咲は今井川光我、三谷恒星と正反対に元気よく言い、ニコニコ笑っている。 「だってよ~最近楽しくないじゃん……」  最初は声が大きかったが、少しボリュームを下げて今井川光我は言う。  三人で歩いている登り坂は桜が花を開いており、桜のトンネルのようになっていて、桜坂を登りきったその時だった。 空から巨大な光の柱みたいな物が今井川光我たちの目の前に現れた。 「な、なんだこれは!?」  三谷恒星は言い、光の柱みたなものが現れた瞬間に、今井川光我たちの足が止まる。 「スッゲー!光の柱じゃん!」 「お、おい!近づくのやめようぜ!何が起こるか分かんないし」  今井川光我は興味津々に言い目を輝かしていたが、三谷恒星はというと光の柱を見て少しビビっていた。
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