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今井川光我が『光の柱じゃん!』
そう言った数秒後に、天へと続いて光る柱は、徐々に細くなり消えていった。
何十秒間の小さな出来事だった。
光の柱があった場所には、この時代の人では無い格好をしている人達が数十人倒れていて、今井川光我たちは数メートル離れた場所からその倒れていた人達をずっと見ていた。
「あの人達……あんな所で倒れていて何してるのかな?」
そう金崎美咲が倒れている人達を見ながら言う。
金崎美咲が言った直後に、道路の真ん中で倒れている人達がゆっくりと目を覚まし起き上がろうとする。
「……んっ…ここは何処だ!?孫策…」
髪の毛が長い人が、地面から起き上がりながら言う。
「僕も分かんないよ周瑜!……そう言えば、色んな武将が俺達の目の前に倒れているね……僕達は一体何処にいるんだろう!?父さん、大喬、小喬。目を覚ませよ!」
孫策という男は周瑜に話すと、孫策の父親、大喬、小喬という女の肩を優しく叩き、眠りから起こそうとする。
「……んー……周瑜と孫策。我々は一体何処にいるんだ!」
「それが分からないのです。孫堅様……」
少し困りながら周瑜は孫策の父親でもある孫堅に話す。 そして孫策、周瑜、孫堅と言う男以外の人達も目を覚ますのであった。
その光景を今井川光我たちは珍しい人を見るような目でずっと見ていて、これが三人と現代人では無いような人達との、最初の出会いでもあった。
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