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あんなに、騒がしい部屋にいても。
また、いつの間にか眠っていたらしい。
次に目が醒めた時。
最初に天井が見えた。騒がしい部屋を憶えているから。
自分が事故って運ばれて、ここが病院である事はすぐに理解できた。
とりあえず…………。
鼻の酸素、いらない。
私は、それをオデコまで持ち上げた。
いつも、「また取った~!必要だから、やってるんだよ?」と。
他の人に、私は言っていた。
成程、気持ちが判った。
かなり、邪魔。
体が、動かない。
いや、動く訳がない。
右足はギブスで固められ。
下半身には管が入り、ベットにくくり付けてある。
右手も固定され挙上した形のまま、ベットに固定。
酷いもんだなぁ……。
ふと、顔を動かすと。
ベットの横に、母親と妹がいた。
泣いていた。
「ごめんなさい……。」
私も、泣いた。
仕事の都合上、一人で暮らしてる私。
心配かけて……。
ホントにごめんなさい。
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