泡沫の記憶

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朝 目が覚めたら君がいない。 何が起こったのかなんて 頭で分かっていても 心は付いていかない。 夜 眠る時に君はいない。 何処に行ったのかなんて 知りたくも 聞きたくもない。 俺のこの手は あの子の温かさを まだ覚えているのに。 俺のこの腕は あの子の重さを まだ覚えているのに。 俺のこの記憶は あの子の声を まだ覚えているのに。 俺のこの眼は あの子の美しく儚げな笑顔を まだ覚えているのに。 貴方がいて私がいる。 そう言ってくれた お前は何処にいる。 私の幸せには 貴方が絶対に必要だから。 そう言ったのは お前じゃなかったか? 何故お前はいない。
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