またクリスマスは一人オットット…いつになったら二人で食べれるんだ

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俺【チョン=マナポン】は、寒さに震えながらも、夜な夜な一人でオットットを食べて飢えをしのいでいた。 三か月前に家賃滞納でアパートを追い出され、NEETで金も無く、毎日公園のゴミ箱をあさっては飢えをしのぎ、そして公園の噴水を風呂代わりにして、痛々しい目で市民に見られながらも貧困な暮らしを送っていた。 そして公園暮らしも三か月たち、遂に嫌な12月24日が来てしまった。 当たり前だが彼女はいない…親も小さい頃に亡くなって寂しい毎日を送っていたチョンは出会いを求めようと街に出た。 そしてこの時、誰もがチョンに天使が舞い降りるとは思いもしなかった…   街に出ると回りはクリスマスのイベントで大賑わいだ。 チョンは冷たい目で見られながらも街を歩いて行く。 すると細い路地の奥でゴツいヤクザみたいな男二人組が、一人の女性にメンチ切っていた。 チョンはそれを見て少し戸惑ったが、こいつは意外にも正義感が強いらしく、そのヤクザみたいな男達の方へチョメチョメと歩いていった。 そしてヤクザに 「オリャーその子にメンチ切ってんじゃねぇYO」 「ああ!?何だと!!このガリガリ野郎!!」   「う…うるせぇ!!このチョン様が貴様らの相手をしてやるわい!!」   「殺っちまえ!!」 男二人組はチョンに向かって行った。 チョンは余裕の表情で挑発していた。 男の一人がチョンに殴りかかった。 チョンはそのパンチを余裕で避け、男にパンチをあごに繰り出した。 パンチはヒットし、男は悶える様に倒れこむ。 そして後ろからもう一人の男が鉄パイプを持ち殴りかかって来た。 しかしチョンはまたもや余裕の表情を見せ、相手に飛び膝蹴りをかまし、男を気絶させた。 チョンは 「余裕!!」 と言い、メンチ切られた女性に 「大丈夫ですか??」 というと 「大丈夫…で…す」 と言った。 「それは良かった…」とチョン。 女性は 「私帰りますね。助けてくださってありがとうございました。」 と言いった。 するとチョンは 「もし良ければ食事に行きませんか!?金無いけど!!」 と言ってしまった。 すると女性は 「無理。あんたみたいなのとは行きたくないし、オメェくせぇよ!!!ゴキブリは帰れ」 と言われ、女性は走って行った。 チョンは深く傷ついたみたいで、 「くっ…帰ってオットット食べよう…グスッ…」 と泣いていた。いつか続く……
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