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トントントントン
目が覚めるとメイド服に着替えたユイが料理を作っていた。
「なんでやねんっ!」
昨日あれほど辱めを受けてまで服を買いに行ったのは、メイド服で行動させたくなかったからだ。
「おはようございます♪ございます御主人様♪」
「おはよう。で、どうしてメイド服になってるんだ?」
当然するべき質問だ。
「はぃ?私はメイドなのでぇ♪」
なんというか、予想通りの答えが返ってきたな…
この後の話し合いの結果、家ではメイド服を着ることを認めたが、外出するときは着ないことに決まった。
お互い納得は出来なかったがしかたない。
それから俺はユイが作った朝飯を食った。
「一人暮らしだから、家で手料理食べるなんていつぶりだろう。」
しかも親以外に作ってもらったのは初めてだ。
感動した!
だが、感動してるのも束の間。
俺は時計に目をやった。
「ぬわぁ!遅刻!」
俺は学生だから、今日は授業があるのだ。
俺は慌てて家を出た。
「行ってらっしゃいませ御主人様♪」
そんな声が聞こえたが、今の俺にはその言葉に感動してる余裕はなかった。
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