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残り6日、俺たちは勉強をしにユイの働いてるファミレスに通い続けた。
おかげで財布の中が凄く寂しくなったのは言うまでもない。
そして、ついに当日。
「ふぅ~。ついに試験期間になっちまったなぁ…」
軽く鬱になりながら俺は呟いた。
「まあ、なるようにしかならんさ☆」
俺たちとは別行動をとっていた智也が言った。
こ、この野郎!
自分はいつも良い成績だからって、完全に他人事だな。
事実だから反論出来ないが…
「いっちょ、やってみますか☆」
「オー!」
俺の掛け声に圭太と真希ちゃんが続く。
本日の試験が終わり、
「フッ!
燃えたよ…
燃え尽きた…
真っ白に…」
本日ラストの試験。
ものの見事に真っ白な解答用紙。
これは落としたな…
そう考えていたが、なぜか周りの反応もおかしい。
試験を受けた連中はほとんど解けていなかったらしいのだ。
「これは救済措置があるかもな☆」
わずかな期待を込めて、俺は家路についた。
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