36人が本棚に入れています
本棚に追加
そして30分後に俺は駅に到着した。
しかし圭太の姿はどこにもなかった。
「…遅い!」
あれからさらに30分たってようやく現れたのだ。
「悪い。いまいち服装が決まらなくてな。」
メイドカフェに行くだけなのにそこまでオシャレをする必要もないと思ったが、あえてつっこまないでおこう。
「じゃあ、早速行くか☆」
と、遅れてきた圭太が仕切りだした。
まったく自己チューな奴である。
そしてしばらく歩いていくと
「お!確かここのはずだ!」
確かにそれっぽい雰囲気のお店である。
入るのに少しためらいながらも、覚悟を決めて俺達は店に入っていったのだ。
「何しに来たの?」
…
…
…
あれ?確かメイドカフェって、お帰りなさいませ御主人様♪とか言うんじゃなかったっけ?
何か引っ掛かりながら俺達はそのメイド?に案内されていった。
そして何を注文するか迷っていると
「早く決めなさいよ!」
と言われ驚いた。
もしかして俺って客なのにうざがられてる?
などとネガティブ思考になってへこんでいると
「プッ!」
突然圭太が吹き出した。
「何がおかしいんだ?」
と不機嫌に言うと
「悪い。実は俺の言ってたメイドカフェはここじゃないんだ。ここはツンデレ喫茶だ。」
と、笑いながら答えられたのだ。
「ツンデレ喫茶?」
「お前ならそういう反応をしてくれると思って少しからかったんだ。」
「バコッ!」
圭太の頭から鈍い音がなった。
「ふざけやがって!」
その後、俺達はツンデレ喫茶を満喫して、本当の目的であるメイドカフェへ向かうのだった。
しかし、ツンデレとは態度の悪い店員の事を言うのか。
と、ツンデレに対する間違った認識を持ってしまった俺であった。
最初のコメントを投稿しよう!