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花火『俺は絶対まけられないんやで…』
フォーンフォッフォーン
拓海の背中を追い掛ける花火。
拓海『ちっ』
ドドドドド
二人の差はカーブも多かったせいかどんどん縮まって行く。
ドドドドド パンッ
拓海ゼファーχはバックファイヤーを上げ、ストレートで加速し始めた。
少し突き放される花火だったが、またカーブに差し掛かると差が縮まって行く。
まるでイタチゴッコだった。
花火『このままじゃ負けちまう…』
花火達は7曲がり最後のキツイ、カーブに差し掛かろうとしている。
カタンッギュワワワワッ
花火はそこで、6速から4速まで落とし急加速したのだ。
拓海も抜かされまいと、6速ままカーブに入る。
しかしそれがとんでもない事になってしまうのだ。
拓海『…しまった………!』
あまりのスピードの為インコースを攻めれずアウトコースに膨らむ拓海。
花火『いまだっ!』
フォアアアアアアアッー
それを確認した花火はインコースから拓海抜き去った。
のこすは、500メートルの直線のみ。
拓海と花火の差は少ししか開いておらず、最高速に部がある拓海にはとても有利な展開になっていたのだ。
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