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2007年12月31日
ある少年が普通に新たな年を迎えようとしていた。
名前は佐久間拓也
普通の高校2年生である。
「なんか今年は年明けまで起きてる自信ねぇなぁ…
めんどくせぇからもう寝よっかなぁ。」
すべての物語はここから始まった。
拓也が眠りについて数時間、ちょうど年を越した頃に一匹の妖怪が現れた。
この妖怪の名は「枕返し」という。こいつは寝ている人の枕を裏返し、意識を自分の未来にあたるパラレルワールドと呼ばれる世界に飛ばして慌てふためく姿を楽しむというなんとも迷惑な妖怪だ。
だがこいつは……
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