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近くに白衣を着た男性の医者らしき人物がいた。
その男は申し訳なさそうにオレの手を握っている女性に話しかけていた。
「すでにここに運び込まれたときには手遅れでして…
本当にすみません。もう少し処置が早ければ…」
ん( -_・)?
手遅れ?
どうやらオレは死んだことになっているらしいが…
これは夢なのか?
「夢なんかじゃないぜ😁」
突如耳元で声がした。
だが不思議なことに医者と謎の女性は無反応だった。
「お前はオレがこの世界につれてきたんだよ😁」
耳元に小さな鬼のような生物がニタニタしながらこっちを見ていた。
「オレは枕返しの夢鬼(むき)ってんだ。よろしくな‼」
……どうやら夢の続きらしい。
早く起きて親父達からお年玉をふんだくらねぇと。
再びオレが寝直そうとしたときだった。
「夢じゃねぇって言ってるだろうが‼
現実を認めろや‼‼」
ドガッ💥
「いってぇなこの野郎(*`Д´)ノ!!!」
カバッと起き上がり、夢鬼と名乗る未確認生物に怒鳴る。
「‼‼‼‼‼‼‼」
周りが一斉に反応する。
その表情は驚きに満ちていた。
「たかし…生きてたの⁉」
「バカな‼もう心停止して数時間は経過したんだぞ⁉
生きてるはずがない‼」
そりゃ死んだはずの男が動き出せばビックリするだろうね😅
んまぁ死んでいなかったんだけどな💧
「よかった…たかしが生き返った……」
突然号泣しだす謎の女
「君、ホントに蘇生したんだね⁉
さっきまでのが演技なんて言わないよね⁉⁉」
脈を計ったり、目にライトを当てたりと忙しい医者
…って
「オレはたかしなんかねぇよ‼」
「んなっ💦」
肩に乗っていた未確認生物が驚きの声を出した。
そして、みんな一斉に
「たかしじゃないぃ⁉」
ここからオレの戦いが始まった。
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