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魔王の勘違い
「HELP!
好きでもないオジサンと結婚しなくてはならないかもしれません。
私は嫌だけど、お父様のためには結婚するしかありません。
どうしたらよいのでしょうか?」
フェイドはリデルからきたこの手紙を何度も読み返した。そしてペンをとり、自分の考えを記し・・・―――
―――ませんね?
アレレ?フェイドは血相を変え、リデルの城に向かう準備をし始めた。
魔王の突然の行動を心配して、大臣が尋ねた。
「魔王!一体どうなされた!?」
フェイドは手を休めずにこう答えた。
「王ダリオが人質にとられ、王女リデルが脅迫されている。私が今、助けに行く」
大臣はまったく理解出来ず、もう一度質問をしようとしたが、
鎌とマントを身につけ終わったフェイドは、一瞬で見えなくなってしまった。
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