魔王配下の勘違い

1/2
前へ
/27ページ
次へ

魔王配下の勘違い

「魔王は一体何を言いたかったのだろうか?」 魔王の城では、緊急の会議が行われていた。 『では、魔王はダリオ殿の城に行く、とおっしゃったのだな?』 「そうだ。しかしなぜ?」 必ずここで話が途切れてしまう。助けに行く?なぜ自ら?手下を使わないのは何故? 話が一向に進まない中、1匹の魔物が恐る恐る会議室に入ってきた。 「なんだ!?今忙しいのが分からんか!」 「すみません。しかし魔王殿への手紙を預かっておりまして・・・」 「どこからだ!?」 「ダリオ王のお城からです」 「魔王の部屋におい・・・て・・・今なんと言った?」 「ダリオ王のお城から魔王宛てに・・・」 大臣は記憶を探った。そういえば、ここ最近、魔王はダリオの城に手紙を送っていたな。 そして――― 「そうかわかったぞ!」 大臣は高々に叫んだ。 「いますぐダリオ殿の城へ兵を送れ!」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加