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ダリオ軍の勘違い
「リデル様は無事に北の都へと出発しました」
大臣はうなずき、兵士をさがらせた。
ダリオ城では、ダリオとリデルを乗せた馬車が城を出た頃だった。
大臣はその大仕事を終えて一服していた。
「・・・・これで良かったのか?国の為とはいえ…」
紅茶を飲みながら昨晩のことを思い出し、考えこんでいた。しかし、そんな大臣の一服は、慌てて走ってきた兵士により、すぐに壊されることとなった。
「魔王が攻めて来ましたぁぁぁぁ!!」
大臣は兵士の顔にに紅茶を豪快に吹き出した。
「魔・魔王!?なぜ!」
兵士は紅茶を服で拭いながら答えた。
「わかりません!ただ、リデル様を出せと・・・」
大臣は思考回路をフル回転させ、一つの結論にたどり着いた。
「そうか。リデル様をさらいに来たんだな!
最近魔王から手紙が来ていたのはきっと結婚を申しこまれたのだ!
お見合いが決まってしまったから、その前に奪い取ろうとしたのか!しかし一歩遅かったようだな。
ダリオ様・リデル様にドラゴン便を送れ!
北の都から救援が来るまで魔王を足止めせよ!」
・・・大臣は皆馬鹿?
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