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救難信号
文通を始めて半年ほど経ったころ。リデルは話のネタに詰まっていた。
お互いに聞けることはほとんど聞いてしまい、その日あったことを教えあう日々。
しかし、一度飽きた環境のことを教えても、お互いに面白いはずがない。
ペンをただただ回しながら書くことを考えていると、「コン、コン、」
と部屋のドアが鳴った。
(手紙書いているのに・・・)少しイライラしながらも応答する。
「ハイ。誰?」
大臣か召し使いでしょ。どうせならフェイド様だったらいいのに。
そう考えながらドアを開けた。
そこに立っていたのは意外な人物だった。
「お父様!?」
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