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「どうしてこう運が悪いのかしら・・・?」
ダリオが帰ってから、リデルはつぶやいた。口にしようとは思っていなかったので少し驚いた。
相手のだいたいのことは聞かされた。
お金持ちで、
国民からの人望も厚く、
世界中のどこの王族よりも理想的な・・・―
―・・・65歳のナイスミドル。
さすがにリデルも決めかねていた。
「前のお見合いは8歳の王子。
その前は私と同い年でスカートめくりが趣味の変態王子。その前は・・・・」
なんで私の周りにはまともな相手がいないのかしら?
考える度に頭が痛くなってくる。
しかし今回ばかりは断れない理由があった。
前のお見合い相手と妹が結婚してしまったのだ。
すると、
妹が結婚できて、姉が結婚できない、なんと情けないことだ!
といった陰口が叩かれるようになった。
(私は気にしないけど、お父様まで馬鹿にされるのは耐えられない!)
そう考えたリデルは、今回のお見合いを真剣に考えていた。でも…
「どうしたらいいの?」
リデルは決められなかった。
そして考えた末にペンを取り出して、急いで手紙を書いた。
「HELP――」
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