146人が本棚に入れています
本棚に追加
ケビンは全く反省していないだろうが、それでも、「へいへい」と従ったフリをしている。
落ち着きを取り戻すと、マクレガー警部が、捜査状況を説明してくれた。
ケビンが彼女を茶化さないように、ジャックは神経をすり減らす。
「……というワケで、襲撃を仕掛けたEF.rが誰にせよ、危険な存在である事だけは、ハッキリしてる。特務のデータベースの中に、当てはまる人間はいた?」
ジャックは、首を振りながらかがみ込むと、壁の欠片をいじる。
「これほどの破壊を行えるEF.rは、そうはいない。だが、該当するようなEFを持つ者は、刑務所か、別の町で平和に暮らしているよ。俺にも、心当たりは全く無い」
マクレガー警部は顎に手を当て、考え込んだ。
「無登録のEF.r、か」
最初のコメントを投稿しよう!