昼休みと双子?

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昼休みの学校の屋上。 「ねぇマミ?」 「何?」 「どうして私たちってこんなにそっくりなの?」 このミキとマミ。 どこからどうみても双子のミキとマミ。 でも二人とも違う親から産まれてきているのです。   「仕方ないよ。だって前に言われたでしょ?」 「ドッペルゲンガー?」 「そうそれ」 「そうだけどー」 「中身は違うもん?」 「そうそれ!」 「まぁそこまで同じだったら研究所に引き渡されてるわさ」 「モルモット?」 「いや、実験体……って同じか」   そう。 このミキとマミは性格が全然違うのです。 ミキは、明るく元気な16才。でもちょっとバカだから難しい言葉を使いたがっちゃうのです。 一方マミは、言葉通り冷静沈着な16才。暇な時は勉強しちゃうから友達は少ないです。 「またその話してるのかよ」 「あ、キヨシー」 「やぁ」 「あれ?俺は無視?いつものことだけど無視?」 「シュンか……」 「マミ……」 ミキの沢山の友達のうちの二人のキヨシとシュン。 マミの数少ない友達の二人のキヨシとシュン。 四人は同じクラスなのです。 「なに?なんか用?」 「うわっ!マミちゃん酷いっ!」 大袈裟にリアクションするシュン。 「お昼ご飯に混ぜてもらおうかと思ってさ」 「まぁキヨシが言うなら仕方ないけどねー」 キヨシの言葉に素早く返答するミキ。 「ミキよ。私には拒否権は与えてくれないのか?」 「マミには拒否権はありません~!マミに拒否権なんてあげたら拒否しまくりだもんね!」 マミは人付き合いが苦手なのです。 一人が好きなのに、ミキという破天荒な人間が近づいてくるのもだるいのです。 「そんなに拒否はしな……」 「まぁいいじゃん。お昼ご飯食べようよ」 「そうだねー!」 「……」
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