自習と双子?

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先生が熱のため自習中。 「自習ってなんだろうね?」 「自習は自分で学習の略でしょ」 「それなのに勉強してる人なんかどこにもいないね」 ミキが周りを見渡しながら聞いた。 「……ほれ。ここ見て。ここ」 マミは自分の机を指差した。 机の上には教科書と、さっきもらった自習のプリント。 「何これ?」 「私は勉強してるよ」 「あー……」 ミキは静かに教科書を閉じ、プリントを半分に折り、教科書に挟んだ。 「……話そ?」 ビシッ! ミキの頭にマミのチョップが炸裂。 「あいたっ!」 「あんたと違って私はこれを提出しなければならないのだよ」 「大丈夫!おんなじ顔だもん!」 「意味がわからん」 「だからミキはマミにもなれるし、マミはミキになれるってことだよ!」 「だからドーユー意味さ」 マミは肩肘をついて、めんどくさそうに聞いた。 「つまり今は二人ともミキになって話そうという意味です!」 「はぁ……」 「今グロッキーな気分になったしょ?」 「グロッキー?そこまではいってない。ショックぐらいまで」 「そんなもんか」 「何話してるの?」 シュンが現れた。 片手にシャープペン、片手にプリントを持って現れた。 「いろいろとね」 「あれ?なに?機嫌いいの?」 「ん?なんで?むしろ悪いぐら……」 「悪いって何さ!」 ミキが両手を上げて怒っています。 マミは当たり前のように気にしません。 「だっていつもなら[何?]ってギロギロしてくるのに……」 「気分だよ。ってその装備は何?」 マミはシュンを指差しながら聞いた。 「いや、話聞いてたら勉強してたらしいから、終わったところまで写させてもらおうかと……」 「却下」 「なんで~?」 「私もまだ終わってないから」 「途中まででいいから!」 シュンは両手を合わせてお願いポーズをしています。 マミは0.5秒ほど考えました。
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