第2章 “安らぎ荘”の住人

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最後に、 「俺は零の兄貴の一の子分で、海山 奏(うみやま かなで)と申します。 未熟者ですが、よろしくお願いいたします。」 と奏が自己紹介を終えた。 その直後、文一さんがアイカを見て、 「零、俺達に何か言う事は無いか?」 と疑惑たっぷりに俺に告げた。 俺はごまかそうか迷ったが、すぐにばれてしまうので、話す事にした。 「実は、アイカは『天使』なんだ。 文一さんは『心眼』の持ち主だから、アイカの本質が見えたんだろ? ワタルさんは『サトリ』の能力があるから、俺の心を読んで理解してるだろうし、ハルカさんは実家がお寺だから霊感が強くて、アイカの存在を普通の人とは違って感じたんだろう。 メリッサちゃんは一族が代々『エクソシスト』をやっているから、『天使』の存在を肌で感じてる。 そして、奏は昔『天使』に助けられた事があるから、アイカから助けてくれた『天使』と同じ気配がしてるんだ。」 とアイカにみんなの事を説明しながら、みんなに本当の事を話した。
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