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足音を立てずに居間の方に向かうと、一人の少女が食事をしている最中だった。
俺はタイミングを計って、一気に少女の背後に回り込み、声を掛けた。
「君は一体、誰なんだ?
どうして俺の家に不法侵入した上に、勝手に食材を使って料理を作り、それを食べているんだ?」
と。
その俺の声に少女は驚き、後ろを振り返って、
「いつの間に!?
私が『人間』に、こうも簡単に後ろを取られるなんて・・・」
と答えていた。
「俺に向かって、今『人間』にって言ったよね?
そんな君は『何』?
なんか背中に翼があるのが見えてるし・・・」
と俺が指摘する通り、少女の背中には6枚の白い翼が生えていたのだ。
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