1人が本棚に入れています
本棚に追加
さっき君が前に話してた熊の話しを思い出した
「ねえ、幼なじみの熊の話し知ってる?」
「幼なじみの熊⁉なんだそりゃ⁉」
「ある街に二匹の幼なじみの熊がいました。二匹の熊は片方はオス、もう片方はメスでした。この二匹の熊は子供の時から仲良しで、まるで兄妹みたいに育ちました。」
「それで?」
「けど大きくなるにつれて二匹はお互いを異性と意識したの。熊のメスは熊のオスの事をとても好きになった。けど熊のオスは、メスのそんな気持ちを知らないで他のメスの熊を好きになったの。メスは報われない気持ちを抱いたまま病魔に襲われて亡くなるのよ。それでやっとオスの熊は自分は幼なじみのメスの熊の事を1番好きだったって事に気づいた。けど、もう遅いのよ。」
その話しをした次の日君は僕の前から消えた
僕は仕事も何もかも放り投げて君を探した。
探し続けて、もう身も心もボロボロだった
そんな時、君の親友から君が亡くなったと聞いた
「もう、ずいぶん前から悪かったの‼あなたに話すと別れがつらくなるからって…」
君がいなくなる前の日にした二匹の熊の話しは君と僕の事だったんだ
僕は君が僕の事を子供の時から想っていてくれたのを知っていたのに、君の気持ちに答えずに違う女の子とつきあってた
今頃気がついても遅いのに
最初のコメントを投稿しよう!