アフターストーリー

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東京にも京都にも僕は居場所を見つけられなくなって久しぶりに西宮に帰ってきた ふと気付いたら着いた場所は唯が路上ライブをしていた場所だった でも、やっぱりそこには歌を歌ってはいけませんという看板があった 僕はそこに持ってかえっていたギターをそっと置いた これで自分は音楽とは決別するんだって思った そして、静かに手を合わせておがんだ 音楽との決別は唯のことを忘れようという思いの表れだった そして、微かに流れた涙もふくこともせずにふらふらとその場を離れた
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