狂い始めた歯車

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その時の記憶だけがきれいになくなっていたさおり… マサユキが口を開かなければ、ケンジには分からないまま… アタシはある日マサユキから呼び出された。 「相談がある」と… 待ち合わせのファミレスに行くとマサユキは先に席についていた。 「マサユキ、よッッ」 「……‥」 ん?様子がおかしい… 「どしたん?暗いじゃん?」 しばらく沈黙が続き、マサユキは口を開いた… さおりにとんでもない事をしてしまった事… さおりを本気で愛している事… ケンジにも申し訳ないと… アタシはショックで頭が狂いそうになった。 絶対にしてはいけない事じゃないの? 力ずくでさおりの体を奪っても、心はケンジにある。 さおりを深く傷付けた… アタシはマサユキの行動が本当に許せなかった。
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