狂い始めた歯車

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マサユキもかなり苦しんでいる様子も分かった。 でもやっぱり許せない。 さおりの気持ちを考えると… アタシは辛かった… 記憶がないから今はいいかもしれない… でも、いつか思い出してしまったら… マサユキが自分の気持ちを伝えてしまったら… 辛かった… マサユキは自分の軽率な行動と行き場のないイライラで、本当に荒れていた… 「おい、ホテル行こうぜ」 強引にアタシの手を引っ張り歩き出した。 「ちょっと!やめてよ! あんたのイライラのはけ口につかわないでよ!!」 我に返ったマサユキは 「ごめん…」と… とにかく、今の状況で何を話しても無理だと思ったアタシは その事は絶対にさおりとケンジには言わないで欲しいとお願いをして別れた。
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