修復不可能

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あれから何週間も過ぎた頃、さおりとケンジから遊びに来ないかと誘われた。 本当に久しぶりに会える喜びと、マサユキの事もあり不安も感じた… ピンポーン 「久しぶりッッ」 「元気?連絡しなくてごめんね。 なんとか普通の生活が出来るくらいに回復したよ。」 いつものさおりだった。この歳にして色んな経験をしてしまったさおり… 後は幸せになって欲しいと、その笑顔を見て思った。 「ねぇ見て見てッッ」 満面の笑みでアタシに何かを見せている。 指輪? 「ケンジからもらったの。婚約指輪だって」 本当に本当に幸せそうなさおりを見て涙が出た。 「良かったね。幸せになりなよ。」
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