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どれくらいの時間が
経っただろうか…
さおりは…
まだ病室から出て来ない…
まなみ先輩も
落ち着かない様子だ。
無言の時間が流れる…
ガチャッとドアの開く音がした。
さおりだ…
「ゴメンッお待たせ」
無理に作る笑顔が切ない…
心が痛む…
帰り道…
誰も一言も話さないまま別れた…
しばらくして、
さおりに電話をしてみた…
アタシの声を聞くと同時に
泣きじゃくるさおり…
大好きな彼氏の子供を産みたかった…
妊娠が分かって、
まだ13歳だけど、さおりは立派に母親の顔をしていた…
悔しい…と泣いた…
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