PHASE2~荒くれ者の代名詞~

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――二人の青年がシオン首都へ歩き出したのと同じころ、シオン首都郊外の東―― 一人の茶髪かつ色黒の少年が、肩に小さな竜を乗せて、石畳の上に座り込んでいた。 「…はぁぁ~…」 少年は、目の前を行き交う人々を眺めながら、ため息を一つついた。 「仕事ねぇな……」 仕事というのは、竜使いとしての仕事である。 この少年は、この度の戦争で生活に支障が出ることを考え、村から出稼ぎにきたのだが…… 「あ゛ぁーーー!!小さくて悪かったな!!」 ……子どもということで、なかなか人に実力を信用されないのである。 少年はヤケクソで立ち上がり、側の小石を思いきり蹴飛ばした。 →NEXT
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