PHASE2~荒くれ者の代名詞~

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蹴りを繰り出した人物は… 「…あんた、なかなかやるじゃない」 少年よりも些か背の低い少女だった。 「……はぁ?」 呆れ顔の少年。 「はぁ?じゃないわよ、私の蹴り避けたじゃない」 強気な少女。 オレンジの瞳は、しっかりと少年を捕らえている。 「いや…普通避けるだろ」 少女が着地した場所からは、うっすら煙が出ていた。 「…あんた名前は?」 「…ロウマ」 「ふぅん」 「ふぅんって何だよ…」 また呆れ顔になる少年。 「あんた使えそう」 少女は悪戯心たっぷりの笑みを浮かべた。 「……え?」 「ちょっと来て」 少女は、ロウマの腕を引っ張って、シオン首都のある方向へと引っ張って歩いていく。 →NEXT
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