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「…あぁ?何なんだよ」
ロウマは一旦少女の手を振りほどいた。
「ギャウ」
ロウマの肩に乗った竜も、少し吠えた。
「シオンで何かやってるって聞いてるから」
少女はけろりと答えた。
「…?」
「…見に行きましょ。あんたでも、仕事にありつけるかもしれないわよ」
「…仕事!?」
少年は、その赤い目を輝かせた。
「そ。仕事探してるんじゃないの?」
「あぁ、そうだけどよ…何で知ってん「お嬢様ぁーー!!」
ロウマの質問は、突然の誰かの叫びに遮られた。
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