PHASE3~採用試験~

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――日が西に傾き出した頃、シオン首都アウグラティス―― 深緑と茶の頭の二人の青年が、石畳の通りを歩いていた。 「…くらえーー!!」 「りゃーー!!」 不意に、小さい子ども二人が彼らに突進した。 「うぉ」 「うわぁ」 彼らは、それぞれ別々の驚き方をして、小さい戦士たちの奇襲を受けた。 子どもたちは、彼らを力いっぱいもみくちゃにして、裏通りに逃げていった。 ここ、アウグラティスの石畳の通りは、広さの割に人が多いため、わんぱくな子どもたちの格好のターゲットもわんさかいるのである。 こういった奇襲は今やアウグラティスの名物となっており、ここを通る人は必ずと言っていいほど、この荒々しい洗礼を受けるのだが…… 「……すっかり忘れてましたね」 「……ああ」 彼ら―フェイとアイザック―は、一人は長い髪を整え、もう一人は荷物を確認しだした。 →NEXT
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