PHASE3~採用試験~

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髪を整え終わった青年が、話を切り出した。 「アイザック、貴方の荷物は…?」 「無事だ」 「「よかった…」」 二人は同時に呟いた。 「では、募集会場に行きましょうか」 「…あぁ」 二人が出発しようとした瞬間…… ――― ぐい。 「いっ…!?」 フェイは、整えたばかりの髪を何者かに引っ張られた。 突然かつ理不尽な攻撃である。 彼は、また例の洗礼か、と呆れて後ろを振り返ったが、そこにいた人物は、思ったより背がずっと高かった。 「なぁ、シオンで何かやってるって何のことだ?」 その少年は、フェイの髪を掴んだまま、特に悪びれる様子もなく質問してきた。 肩には小さい竜が乗っていた。 →Next
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