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その瞬間……
「あ゛ーーー!!俺はガキじゃねーー!!」
少年は、爆発したような勢いでアイザックに食ってかかった。
少年の肩の竜は必死で少年にしがみついている。
「何だよ…」
呆れ顔のアイザック。
少年の怒りはさらにヒートアップしていった。
「うるせーー!!テメーら、チビチビ言いやがって!!」
少年はそれを皮切りに、シオンに来て以来のストレスを発散するかのように叫び続けた。
「……見たまんまで決めつけんなぁぁぁ!!」
「……………」
「……………」
それに何となく圧倒されて、しばし沈黙する二人の青年。
なお、少年の竜は萎縮している。
――――10分後――――
「ハァ……ハァ………」
少年の体力もようやく擦り減ってきたらしく、彼の主張は途絶え、彼は石畳に仰向けに寝そべった。
「…俺は…ロウマだ……分かったかぁ……」
少年の最後の主張が述べられた後、アイザックが話を切り出した。
「あーー…ロウマ、多分、お前の探してる仕事は俺らと一緒だろ?」
彼はフェイと自分を指して言った。
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