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日がすっかり沈んだころ、フェイ、アイザック、ロウマの三人(+α一匹)は宿を取った。
一匹は早々と寝て、三人はたわいない世間話をしていたが、ロウマが不意に採用試験の話を持ち出した。
「…なぁ、採用試験って、マジでムズい?」
「…はい………」
「……まぁな…」
フェイとアイザックは、苦々しい返事をした。
「…試験の中身知ってんのか?」
「……一応……」
「…まぁ………」
またもや二人は苦々しい返事をした。
「…どんな試験?」
「……………」
フェイは俯いて沈黙した。
「……合格が生き残りだ。」
アイザックが、目を少し反らして、静かに答えた。
「………え?」
固まるロウマ。
「…だから、先程の女性は貴方に忠告したのでしょうね…」
俯いたまま、フェイが付け加えた。
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