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「…さっきの…。…あいつ……レオナ?」
「ええ…、そうです」
「…あぁ。」
フェイとアイザックがそれぞれ答えた。
「まぁ、試験の内容を知っているかどうかはわかりませんがね…」
フェイが付け加えた。
さらに、
「ロウマ、少しでも迷ってんなら、試験申し込むのは止めろ」
アイザックも付け加えた。
「…ぅ…………」
言葉に詰まるロウマ。
だが、別の方向に切り出した。
「……で、でも金は入るんだろ…?」
「…一応……」
「生き残ればな」
アイザックの応答は厳しかった。
すると、
「……なら、明日俺の竜使いとしての実力を測ってくれ…」
ロウマは頭を下げてそう言った。彼の赤い目は、しっかりとアイザックの緑の目を捕らえていた。
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