PHASE4~修行~

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――夜が明け、シオン首都郊外―― …―カッ―――カンッ!! 二つの影が、何度となく重なっては離れ、乾いた衝撃音が辺りに響く。 ―――…カコン!! 「どうだぁっ!」 茶髪の少年が飛び上がって、同じく茶髪の青年に向かって、木刀を思いきり繰り出した。 …―――ガァァン! 「…チッ……腕力は認めてやるか…」 青年の木刀の上半分が、乾いた音を立てて地面に落ちた。 「………」 青年の親友は、ただ黙ってその光景を見ていた。 「…へっ、山育ちを甘く見んなよ……」 少年は勝ち誇った笑みを浮かべて、もう一度飛び上がって、自分より頭一つほど大きい青年に向かって木刀を繰り出した。 「俺の勝ちだ!!」 「………悪いな」 青年は、自分に向かってきた木刀を瞬時に避けて少年の前腕を掴み、自分の片腕のみで彼をたやすく放り投げた。 →Next
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