PHASE1~戦場の貴公子~

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話している内に、フェイは自分の頭に、昔の、自らの記憶の存在を感じた。 ――雨……と、紅。 『雨が酷いなぁ…』 『…飛臣!!逃げなさい…!』 ――母と、鎧姿の人間。 『………え…?』 ――ザシュッ―――... 『……はや…く……』 ――――紅。 『……お母…さん…?』 ――――紅。 『…ぁ………うぁ……』 ――――紅。 『……ッ…うあ゛あ゛…!』 ――――紅。 ――紅と、鎧と、少年の涙は、雨音に掻き消された―― →NEXT
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