ふたり

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雄ライオンはそれからというもの、少しも肉を口にしませんでした。 ずっと牝シマウマの横で、草だけを食べていました。 牝シマウマは何度も 「まだ私を食べたいとは思わないのですか?」 と聞きましたが、雄ライオンは 「俺は草を食べたいから食べてるんだ。お前はいつ食べられてもいいように、たくさん栄養を蓄えておけ。」 と言い、草を食べ続けました。
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