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赤ん坊の寝息程の風がちらりと吹き抜け、草たちが静かに、かすかに音をたてました。 その時、雄ライオンが動き始めました。 気配を覚られないよう、慎重に、素早く、背の高い草を選んで、その陰に身を隠しながら、シマウマの群れに近づいて行きます。 シマウマ達は相も変わらず、のんびりと草を食べています。
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