3/7
前へ
/32ページ
次へ
シマウマを捕えるにはもはや十分であろう距離までたどり着き、雄ライオンは、タテガミを濡らす涎を左前足で拭い、ぐぅとなる寸前の空腹に力を入れ、 群れ目がけて走り出しました。 ライオンの襲撃を察知したシマウマ達は、一目散に逃げ出します。 「せめて子供でもいい。なんとか食料を手に入れなくては。」 もう一週間も何も口にしていない雄ライオンは思いました。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2364人が本棚に入れています
本棚に追加