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「いやいや、冬、女の子に穿かせるとしたら、やはりニーソでしょう。
絶妙なるコントラスト、あれに敵うものなど皆無と言っていい」
「何言ってんだか、そんなもんタイツに決まってんだろ?
あのエロさはハンパじゃない」
それから一分も経たない後、何気ない日常会話――少なくとも本人達にとっては――を繰り広げながら教室に入ってきたのは隆史に和也。
恥ずかしながら僕の親友である。
親友とは言っても、高校から知り合ったわけだが、これまた恥ずかしい話、見事に意気投合してしまった。
……あらかじめ言っておくが、二人とも最初からこうであったわけではない。
「二人とも、おはよー」
「おぉ、康介。
相変わらず今日も早いね。
今日はそれなりに余裕を持って登校出来たけど、いつもギリギリな自分としては少し尊敬するな」
隆史は感心したように返す。
「ところで、康介。
お前はニーソとタイツのどっちの方がいいんだ?」
そして和也はそのふざけた話題を僕へと向けてきた。
「うーん、そうだねぇ……
確かに二人の言っていたことは分かる。
さらに補足するならば、ニーソは太もも部とニーソを穿くことによって引き締められた部分の微妙な差違。
タイツは所々が僅かに破られた時の破壊力のことも含めて、考慮すべきだろうね。
更に最近ではニーソとタイツの重ね穿きってのもあるらしいけど、それはとりあえず今回は置いておくとしよう」
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