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「自分は何もしらない純粋な子供ですみたいな面してるくせにな。それに前の二つは変態ネタということで誤魔化せるが、擦るはマズいぞ、いろいろと……」
和也はそう続けた。
そんなこと言いながら、本当は心底引いているのが丸分かりである。
「そうかな? この前はこの話題で先輩と一時間ほど議論したけど……」
「「もっと教えて下さいっ!!」」
……むしろ詰め寄って来た。
本当に僕の周りにはサッパリした奴が多い。
と言うか、態度変わりすぎだ。
「と言うより、康介は先輩とそれなりに仲良いですよね? なんでってのは分かるから聞かないけど、それなら何か噂とか知ってんの?」
先ほどの引きようはどこに行ったかな様子で隆史がそう訪ねる。
「そりゃ先輩についての噂は山ほどあるよ?
本物の天使が地上に舞い降りた姿だとか、親はどこかの女優と俳優の隠し子だとか、あるいはどこかの大企業の娘だとか、本当にいろいろ。
と言うより、そういう噂とかは隆史の方が詳しいでしょ?」
「あぁ、まあそれはそうなんだけど、一応聞いておきたくてね。
いわゆる確認だよ、確認」
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