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「…え?」
「校長先生の言う通りだって。いくら行かせてやりたくても、本人にその気がないならいくらやっても駄目だって。」
ふぅ…、と父はため息をついた。
「本当に行かないんだな?お金の事とか気にしてるんじゃないだろ?」
「…うん。」
「俺の事なんてどうでもいいんだよ。お前の気持ち第一なんだから。…じゃあ、後で先生に電話しとくから。」
「…うん、お父さん…ごめんなさい。…でも、ありがとう」
そう言うと、父はにっこり笑った。
そして、一呼吸おいてから、
この話したくて、今日迎えに来たんだ。と罰が悪そうな顔をして言った。
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