NORTH COUNTRY BATTLE‐北国の戦い

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2008年12月24日、12:00時 日本.北海道 「こちらアンカー1、札幌は壊滅した!救援隊を!」 米軍のブラックホークが黒煙の上がる、札幌上空を飛ぶ。 「こちら救援隊!国道が使えない!空から空輸を!」 「奥尻島にソ連が上陸している!海岸線の防衛隊はどうした!」 「奥尻島防衛隊は壊滅!敵多弾頭ミサイルです!」 「松前半島に弾頭ミサイル着弾!陸自のMLRS部隊に被害!」 「奥尻島裏にソ連艦隊を確認!」 「奥尻島の攻撃を許可する!MLRSでの一斉射撃だ!…」 三時間前、奥尻島 「島民の避難はどれぐらい進んでいる!」 一人の自衛官が言う。 「島民の80%が避難完了です。現在おおゆき級輸送艦二隻を待っている所です。」 片手にボードを持った隊員がこたえる。 「まさかこのご時世に要塞か…」 自衛官はあきれながら言う。 「と言っても。砲台を設置したりするだけですからね。」 隊員は山に設置された砲台を見上げる。 「しかし防衛要塞を設置する場所が違うような…」 「ソ連に一番近い稚内はかなりの部隊が配備されているからな…」 自衛官はそう言い輸送艦をまっている島民を見つめる。 ソ連領にもっとも近い北海道には米軍を始めとする米軍を主にした多国籍軍が駐留している。 第二次冷戦が開戦後、元ロシア連邦は国連を脱退、それに続いて中国も便乗して脱退した。 再び世界が東西に別れた時だった。 米軍は香港に駐留していた部隊を韓国まで撤退させ、日本に二つに部隊を送り防衛、上陸に備え、一つを北海道に、もう一つを佐世保に揚陸艦隊と共に駐留、完全に戦争準備をすすめていた。 その防衛の一関として奥尻島の要塞化を始めたのだ。
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