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「ねぇ叔父さん」
亜莉子は康平の隣に座り、顔を覗きこむように話しかけた。
康平は読み掛けの雑誌から目を離すことなく、
「何だ?」
「昨日は『登山の日』なら今日は何の日?」
「えっと確か今日は天使の…」
「やっぱり!!」
亜莉子は手をあわせて笑った。
「天使の日なんでしょ?素敵!今日はすごくいい1日になりそう!」
小さな子供のように亜莉子ははしゃぐ。
しかし康平は少し気まずそうな表情を崩せないでいた。
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