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「どんな意見でも僕は怒らない。教えてくれ、人に楽しんでもらえるなら、僕は何だって頑張るから。」
必死な赤鼻に女の子は、下から覗き上げるように見つめてきた。
「人に楽しんでもらいたいのに、何故あなたは泣いてるの?」
驚いた拍子にピエロの仮面がおっこちた。
赤鼻の素顔、綺麗な女性、涙を流してた。
「今のあなたは、本当になりたかったあなた?私は違うよ。」
「えっ?」
赤鼻、女の子の言葉にハッとして、女の子を見直すと、左手でスカートの端を持ち上げ、右手を胸に当て、夕陽の中でお辞儀をしていた。
「キミは、もしかして・・・昔の僕?」
女の子は光とともに消えてった。
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