遥か昔の名もなき猫。
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転勤族の我が家には、犬や猫を飼うことが許されなかった。 動物と触れ合うには、祖父母の家しかない。 父方の祖父母は鯉、金魚、インコ、カナリヤ、鶏、キンケイ、九官鳥を飼っていた。 母方の祖父母は畜産農家。子牛生産を生業としていた。 だから当然、いたのは牛。あとは典型的農家らしく、鶏もたくさんいた。 でも、猫や犬に接する機会はまずない。
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